SEOとは
SEOとは英語の Search Engine Optimization の頭文字をとった略語であり、「検索エンジン最適化」と訳されます。2016年における実質的なSEOの意味は、「検索エンジン=Googleで検索したときに上位表示すること。」とします。
そして、このサイトの目的は、10年先も通用するSEOの手法を考え、公開することとします。そのためには、SEOの本質を理解し実践するための考え方の理解が重要だと考えます。それは、時間も労力もかかることなので「もっと簡単に上位表示する手法はないの?」と考えてしまいますが、それがあったとしても、おそらくブラックなSEOであって、それはあなたを悲劇に巻き込んでしまう可能性があるので、そこには一切触れません。
もし、短期的な利益を獲得したいと考えるのであれば、リスティング広告(Googleアドワーズ、ヤフーリスティング)を使えば、SEOよりも早く、安く結果を得ることが出来るので、リスティング広告を検討することを強くお薦めします。
SEOはGoogleのビジネスモデルを理解することから
2016年、実質的に、SEOはGoogleに対する対策と言えます。2015年8月の調査ではGoogle=61.12%、Yahoo!Japan=32.57。Yahoo!JapanはGoogleの検索エンジンを使っているので合計で93.69%がGoogleの検索エンジンのシェアとなります。
なので、まずはGoogleが何を考え、どの様なビジネスモデルで成り立っているのかを知る事は、SEOを語る前に前提として知っておかなければならない情報だと言えます。
検索順位はGoogleの利益の源泉だ
アルファベットの2015年第4四半期売上高は213億2900万ドル(約2兆5600億円)。うち広告売上高は190億7800万ドル(約2兆2800億円)となっている。(出典:アルファベットQ4報告書) おおよそ90%が広告売上。
Googleの広告収入ってどこで発生しているのでしょうか。正確な数字は解りませんが、アドワーズとその他の2つに分割して考えても良いと思われます。そしてアドワーズの割合がかなり高いと想像できます。
では、広告主はなぜアドワーズに広告を出すのでしょうか。
それは、検索エンジンの精度が高いからです。Googleの検索精度を超える検索エンジンが実在していないので、ほぼ一社独占というマーケットシェアになっているわけです。その高い検索精度を求めて世界中からGoogleに検索しにくる。そこへ広告を出せるのですから広告主はどんどん集まってきます。
つまり、Googleの検索エンジンの精度がGoogleの利益の源泉となっているわけです。
では、Googleにとっての脅威は何でしょう。
Googleよりも優れた検索エンジンが登場すること、Google以外の検索手法が広がること、だと考えられます。検索ユーザーがGoogleから離れてしまうとGoogleは収益を得ることができなくなります。
Googleは、検索エンジンの精度の高さのリーダーであり続けることが利益を稼ぎ出すことなので、検索ユーザーの心理をいかに検索順位に反映させるかが重要になってきます。なので、世界中から天才エンジニアを集めて、日々検索精度向上を図っているわけです。この流れがGoogleのビジネスモデル、収益モデルなわけです。
Googleにとって最も大切なお客さんは誰?
答えは「検索ユーザー」です。
検索ユーザーを満足させることが、Googleにとって最も大切なことです。
であれば、検索ユーザーに対してGoogleはどんな検索結果を提示しなければならないのでしょうか。
答えは「検索ユーザーを200%満足させられる結果」です。
それでは、検索エンジンで上位表示したい情報提供者は何を考え実行するべきでしょうか?
これも答えは簡単ですね。
検索ユーザーを200%満足させられる情報提供をすることです。
つまり、情報提供者も、Googleと同じベクトルで考え続けないと、検索ユーザーを満足させることが出来ない。だから、情報提供者も検索ユーザーを200%満足させるために何をするべきなのかを考える。それが本質的なSEOの考え方です。
SEOを考える前に理解しておくべきこと
検索エンジンで上位表示すれば売上が上がると考えているのであれば、その考えは捨てなければなりません。そもそもWEBでの売上というのは、「集客数 × コンテンツの満足度」によって成立するのです。この式は掛け算なので、どちらかがゼロであれば売上はゼロです。仮にSEOが成功したとしても、お客さんを満足させるコンテンツが存在しなければ売上は立たないのです。この前のセンテンスで言ったことと重複しますが、これは本質でとても重要なことですが、SEO脳になってしまっているひとは気付かない、スコトーマ(心理的盲点)なのです。もし理解出来なければ、理解出来るまで読み返してください。
GoogleはSEOを何と言ってるのか
GoogleがPDFで発行している「検索エンジン最適化スターターガイド」の中では次の様に言ってます。
SEOは本来、サイトを訪れるユーザーのために行われるべきだと私たちは考えています。サイトのコンテンツを利用するのはユーザーであり、検索エンジンはユーザーがコンテンツを見つけるために使われているに過ぎません。検索結果のランク付けを意識するばかりでは、好ましい成果をあげることはできないでしょう。
そして、検索エンジン最適化スターターガイドの中は次のコトが書かれています。
- 見つけてもらうためにやるべきこと(内部対策)
- サイト構造の改善(内部対策)
- コンテンツの最適化(内部対策)
- クローラーへの対応(内部対策)
- モバイルへの対応(モバイルフレンドリー、内部対策)
- 被リンクの増やし方(外部対策)
- プロモーションの方法
ここに記載されていることを実践すれば、SEOは完璧です。これをやって順位が上がってこないのであれば、理解が不十分だと考えるべきでしょう。とは言え、実戦に落とし込むためのノウハウなどがありますので、それは別の項目でしっかりと解説していきたいと考えています。忘れてはならないのは、SEO対策の本質は全てここに書かれているということです。
Googleの理念からSEOを理解する
ここまで書いてきたことと重複しますが、SEOの本質を知るためにはGoogleの理念を理解しておく必要があります。
Google が掲げる 10 の事実
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能します。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
SEOという視点で捉えると重要なのは、1,4,6 が3大ポイントとなります。検索ユーザーの必要を満たすということと、Googleは悪をなさず、と言う思想が理解出来れば、Googleの本質を理解した上でSEOの本質を理解でき、検索ユーザーに200%満足を与える本質的なSEO対策が出来るようになる、ということをご理解いただけると思います。
考え方がわかっても、実践に落とし込むには何から手を付けたら良いのかが理解出来ない。それが出来ないから答えを探している。と言う声が聞こえてきます。このサイトでは、SEOの本質を理解した上で、実践に落とし込んでいく手法を解説していきます。
ブラックハットSEOと現状
一世代前のSEO対策と言えば、検索エンジンの順位を決定してるアルゴリズムを解明し、テクニック的に上位表示をさせることが主流でした。アルゴリズムのクセとかバグを狙ったテクニックであったため、サイトのコンテンツの価値が無くても上位表示が可能な状態が続いていました。
具体的には、強調されるタグをつかってターゲットキーワードを書き込む、ターゲットキーワードの占有率を○○%にする。とにかくたくさんの被リンクを獲得する、といった手法でした。
Googleは主にパンダアップデート、ペンギンアップデートに取り組むことにより、価値の無いページやサイトを排除することに取り組みました。その結果、作為的に順位を上げることが難しくなりました。
それまでの、キーワードの占有率を調整したり、とにかくリンクをたくさん貼り付けたりするSEO手法をブラックハットSEOと呼びます。
しかしながら、完全にブラックハットSEOが効かなくなったのかというとそうでもないです。
弊社ではペナルティー解除の相談を受けつけていますが、それによりSEO会社の手法が明らかになります。現状、SEO関係のキーワード検索で上位表示をしているSEO会社でも、主流は被リンクによるSEO対策のようです。それが、Googleから解りにくくなっているのであろうけれども、やっていることはブラックハットに近いグレーな手法を多く見掛けます。
他にも、ターゲットキーワードをヒトの目には見えないようにしてページ内にたくさん書き込んで1位を獲得してるサイトも見掛けます。既に廃業して1年以上たつサイトがビッグキーワードで1ページ目に出ている事例もまだ見受けられます。
つまり、Googleが完全ではないことは明らかです。
しかし、ブラックハットSEOに頼り切っていると、ある日突然収益がなくなり、最悪の場合は、撤退・廃業、という悪夢が襲ってきます。それは今日かもしれません。そのリスクをどう考えるかはご自身で判断してください。
検索ユーザーはブラックハットSEOにうんざりしている
ブラックハットSEOで商売が成り立っていたころの検索ユーザーのリテラシーと、現在の検索ユーザーのリテラシーは変わってしまったことにも注目しておくべきでしょう。以前、ブログでも紹介しましたが、特に10代、20代はGoogleはSEO対策されていて「リアルじゃない」と感じています。Googleは2ページ目から見るという意見も複数聞かれました。しかし、TwitterやInstagramは「リアル」だと感じているようです。
この検索ユーザーの変化をどうとらえるべきでしょうか。リテラシーの高い検索ユーザーにブラックハットSEOでサイトを見せつけて目的は達成されるのでしょうか。目的が達成されないSEOに何の価値が存在するのでしょうか。
時間、コストを使うのなら、Googleの思考に合わせた情報提供をする事が利益を生み出すSEOだと言いえます。
これから取り組むべき正しいSEOと3つの具体的対策
ここまでの流れから、正しいSEOとは何でしょう。
SEOとは検索ユーザーが200%満足する情報を提供することです。
満足する情報とは何でしょうか。これは取り扱っている商材によって様々ですので一概には言えません。仮に小売業だったとしましょう。その場合、商品のメーカーが言ってることと同じ事を言って検索ユーザーを満足させられることができるでしょうか。競合他社と同じ事を言ってて、検索ユーザーを満足させられることが出来るでしょうか。検索ユーザーを満足させるには何を言えば良いでしょうか。検索ユーザーが知りたいことは何でしょうか。そこを明確にする必要がありますね。そして、どうやって、その検索ユーザーに突き刺さるように説明をすればいいでしょうか。その後、購入までのプロセスをあなたのサイトで成立させるために、何を言えばいいでしょうか。わからなければ、お客さんに聞いてみましょう。その情報提供がSEOそのものということです。
やるべきSEO:コンテンツSEO
Contents is King と言われ出して久しいですが、ますますこの考え方の重要性が高まってきています。それはGoogleに対して、ということもありますが、そもそも、何のためにSEO対策を講じるのか、ということにかかってくるのです。あなたのサイトの順位を上げることが目的ではなく、商品が売れる、資料請求が増える、来店客数が増える、といった結果を出すことが目的であったはずです。その目的を達成するためには、サイトを訪れたお客さん(検索ユーザー)を200%満足させなければ本来の目的を達成することが出来ません。
以前のGoogleであれば、コンテンツだけでは十分に上位表示に繋げることはできませんでした。HTMLが少し間違っていただけでサイトの情報を読み込むこともできなかった。PageRankを上げるためにたくさんの被リンクが必要だった。でも今の時代はそうではありません。最低限の約束が守られていれば、十分にコンテンツの内容を理解し評価されるようにグレードアップしたのです。つまり、検索ユーザーを200%満足させる情報提供をすれば、Googleは検索ユーザーにあなたのサイトをオススメしてくれるのです。
SEOは簡単になったんだと理解すべきでしょう。
その核となるSEOがコンテンツSEOであると理解してください。
やるべきSEO:内部対策
内部対策で、Googleに対して重要なことはクローラーを迷わせないことです。
クローラーを迷わせないためには、検索エンジン最適化スターターガイドの「サイト構造の改善」「クローラーへの対処」「モバイルSEO」を実践すれば十分だと考えられます。HTMLにとんでもない間違いが無い限り、HTMLの評価サイトで100点をとっても、60点であっても、検索順位に与える影響はないと考えて問題ないと思います。
内部対策は検索ユーザーに対して配慮することが大切です。
訪れてくれたひとを迷わせないように、十分に配慮できているか、をチェックすることが大切です。本来の目的は成約。迷ったり使いづらかったり、表示に時間が掛かっていると検索ユーザーは他のサイトへ流れていきます。そんなもったいないことは何としても避けたい。なので、検索ユーザーに対する使いやすさの配慮はSEO内部対策において非常に重要です。
やるべきSEO:外部対策
今は、リンクは悪者扱いされているようですが、決して悪者ではありません。自然発生リンクのパワーは衰えていません。作為的なリンクがダメなだけです。現在でもリンクを販売して順位をコントロールしているSEO会社はたくさんあります。リンク元のページ作成やリンクの方法を工夫し、まるで自然発生リンクのように見せかける手法が上手くなりました。でも、所詮リンク目的で作られたページとリンクなので、ある日突然ペナルティーを科せられることは安易に想像できます。
そのような被リンクに頼らなくても、検索ユーザーに200%満足してもらうことができれば、リンクは貼ってもらえます。
SNSで拡散を狙う
特に有効なのは次の3つ。
- Facebookページ
- Google+
今後はLINE@も意識しましょう。
インターネット上でバズが発生するパターンは、
Twitter → Facebook → ニュースサイト → 検索
という流れになります。
普段から、どんな話題がTwitterで拡散されやすいのか、自社でその話題を作るために何を始めたら良いのか。そのようなアンテナを張っておくことはSEO対策において重要です。リスクの高い有料リンクを買うカネがあるのであれば、そのカネでTwitterで拡散されるネタを仕組んだ方がSEOにおいてはチカラを発揮します。
まとめ
- SEOとは検索ユーザーが200%満足する情報を提供することである
- 不十分な情報に検索ユーザーは反応しない
- SNSを使って拡散すれば自然リンクが集まる
- すぐに成果を得たい場合はリスティング広告(PPC)を活用する
このページでは概念的なことを記載しました。
具体的な内容については、追加していきます。
2016.5.1